代表取締役社長 岡畑典裕氏 インタビュー ―戦後70数年の歴史を持ち、挑戦し続ける商社

ナイキとの取引をはじめ海外展開

英語使用状況 海外の取引先とのメール、自社商品の案内、取引先との交渉
伸ばしたい
英語力
取引先との交渉やプレゼン、海外の取引先とのアテンド時などの日常会話

インタビュアー:岩崎 裕子(EnderuColleges Authorized Partner & Adviser)

―岡畑興産はこれまでも海外の取り組みを積極的に取り組まれています

これまでも韓国、台湾、アメリカ、香港と海外展開をしてきて、中国語を話せる社員、英語を話せる社員もいます。

―中国に赴任される場合、ご家族も含め中国語を話せるようになられる場合が多いようですが、英語圏はどうなのでしょうか。

中国はアジア圏なので、仕事外の付き合いもあり、中国語の先生をつけることもまだできる。これがアメリカになると、仕事外の付き合いはほとんどなく、英語の先生を付けようと思うと法外に高くなる。

当社は中国圏には赴任しますが、アメリカには赴任していませんし、英語を話す壁の方が圧倒的に高くなります。

―これまでにも社内で積極的に英語への取り組みをなされてこられたとお聞きしています。

2、3年前よりT O E I Cの目標達成など、社内全体で取り組んできました。

しかし、思ったよりスピード感が遅い。なかなか進まないわけです。

先生を呼ぶなども考えていたようですが、どれもやらないよりマシだけど、やる側にしてもつらいスキームですよね。直接すぐ仕事に結びつくわけでもないのに、仕事をしながら英語も学ばなければならない。

こちらも悩むわけです。過酷なことを課しすぎたのか、と。

そうなると、これは経営者側の問題かな、と。

どうしようかなあ、このままじゃどうしようもないないなあ、とモヤモヤしていた時期に、フィリピンの留学をお聞きしたので、すぐ現地を見にいきました。

―岡畑興産はこれまでも海外事業は取り組んでこられていますが。

これまでは、中国、香港、台湾などアジア支店のスタッフが日本語を話せ、それに日本人社員が甘えてきたのです。でもみんなが日本語を話せるわけではなく、例えば台湾の優秀なスタッフは英語と中国語は話せるが日本語は話せない。アメリカのナイキとの取引などもありますが、アメリカ、オーストラリアなどのネイティブレベルまででなくても良い。まずは日常英会話でも十分。

―海外の仕事は岡畑興産にとってどういう位置づけでしょう

これから伸びるのは海外。
自分たちが得意分野で勝負できます。そういう意味でも今伸ばすのは海外だし、面白いのは海外。自分たちらしい仕事ができる。
例えば、海外から新しい仕事をとってきても、それをフォローできる社員がいないようでは、会社は伸びない。

―今回2カ月最初の社員の方がいかれていかがでしたでしょうか。

帰国後、彼には役員会でプレゼンを英語でやってもらいましたが、役員の評価は極めてよかったです。

言いたいことがしっかり伝わった。

―今回参加されて御社として次に向けての改善点はおありでしょうか。

2カ月は短すぎたかな、と。来年は3カ月ずつ2人計6カ月間送り込む予定です。

日本人が多い夏休みを避けて、現場の事情もあるでしょうがそこを関係なく進めたい。

―親世代が留学を知らない中、岡畑社長はアメリカの大学に留学され、双子のお子さんの将来のこともお父様として方向を考えていらっしゃると最初にお会いした時お話しされていました。

留学というのは誰も見ていないから、躊躇することがたくさんある。僕の留学の経験でも、留学先で部活動に参加するか迷って、結局しなかったんですが、いまだに覚えていて、その後悔が今の行動の原点にもなっている。十代で留学に行くということはそういうことばかり。

岩崎さんがすごいな、と思うのは方向修正するメンターの役割を果たしていることです。迷っている時に、一言いってくれる人がいるだけで、違う人生を送れる。

うちの社員は大人ですが、やっぱり誰か後押ししてくれる人がいるだけで随分違う。英語をほとんど話せない、弱い立場で行くわけですから。

―ありがとうございます。岡畑興産は新しい取り組みをどんどんされていますが、どんな方が入社されているんですか。理系の化学専攻の学生が多いのでしょうか。

文系も理系も必要です。商社ですので、ケミカルのスペシャリストが欲しいわけではなくて、ケミカルの言葉をわかっていることが必要です。

社会と学生の断絶があまりに激しいので、ケミカルの勉強をしてきたが、大学卒業後全然違う方面に行き、やりたいことと違うということでと第2新卒で入社する人も多い。

―今後はどういう方向でお考えですか。

自分たちの強みを生かし、インド、韓国、東南アジア、アメリカと仕事をしていますが、特にインド、韓国、そして英語圏の仕事が伸びています。

次の海外研修に手をあげている社員がいるのはありがたい。海外の仕事をするのが当たり前になってくる時代に英語は必須。今後も自分たちらしい、自分たちにしかできない仕事をして海外での仕事を伸ばしていきたい。

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