阪急阪神不動産 インドネシア駐在員事務所所長 武田隆史氏 インタビュー

英語研修インタビュー

関西からグローバルへ!

インタビュアー:岩崎 裕子(EnderubColleges Authorized Partner&Adviser)

関西の有名企業が海外で英語研修をスタートすることになったきっかけは何でしょうか。


―まず、少子高齢化等で国内市場が頭打ち状態になり、これ以上大きな発展は望めそうにない。海外、しかも成長が著しい東南アジアを中心に、日本で培ったノウハウを生かしながら進出しよう、という動きがここ数年、ホールディングス内で盛んに議論されてきました。
しかし、私の所属する前身の阪神電気鉄道は関西に愛着のある人間(関西が大好きな人間)の集まりで「海外なんてとんでもない!」という人間ばかりでした。私も海外に行ってくれ、という話が出たときは、会社からのオーダーなので仕方なく、というのが本当のところです。

「関西が大好きな人間、海外に行く」ですね。


―そうです。会社もそれを担う人材を社内で募集するのですが、なんせ転勤がないことを望んで入社した人ばかりでしたから、私も含めて海外なんてとんでもないという状況でした。

なぜエンデランだったのですか。


―大阪の当社所有ビルに大手商社さんが入居されています。既にグローバル企業として海外で展開されている同社に、聞きにいきました。英語研修先としてどの国・学校が良いでしょうか、と。
その際に、実際に留学されていた方から「フィリピンマニラのエンデラン大学は効果があった」という返事をいただきました。フィリピンのことは全くわからないが、大手商社の実際に留学された方がそういうのなら、ということでエンデランに決まりました。

スタート時の英語力はいかがだったんでしょう。


学校英語しかやったことがないですし、20年近く前ですよ。それ以降一切英語を使っていない。しかも39歳!会社の決定が無謀に思えました(笑)。今から英語を話すようになるなんて無理じゃないか?、と

エンデランではとても生き生きと学ばれていましたが。


―1日8時間の英語の授業でしたが、他国の学生や社会人と一緒に学び、自分も学生に戻ったような新鮮さがありました。きっと会社の同僚は「今度こそ武田は根をあげるに違いない」と思っていたと思いますが、毎日が楽しくてしかたなかったです。
マンツーマン担当の先生たちからも非常によくして頂き、その先生たちにも支えられました。フィリピンの暖かい気候と現地の人々のフレンドリーさに救われましたね。今では、フィリピン大好き人間になりました。

研修2ヶ月間の内容はいかがでしたでしょうか。


―マンツーマンの授業では、スピーキングとライティングのビジネス英語の学習が中心でした。毎回英文エッセイや自分の業務(不動産)に関する簡単なプレゼン資料を作る宿題も出て、夜までコンドミニアムで勉強していました。インターナショナルクラス(グループ授業)では、一つのテーマに沿って、プレゼン内容をグループで考えて発表したり、シチュエーションごとの英会話を立場を変えながら学習したりしました。グローバルな社会問題を扱うテーマも多かったです。

エンデランのスタッフが、「武田さんは来た時は全く話せなかったのに、1月後には会社の説明をしている!」と驚いていましたが。


ーたいした英語が話せるわけではありませんが、おかげで日常会話は困らなくなりました。英語も20年使っていなければ忘れますので、思い出したり、新たなことを覚えたりするのはきつかったですね(笑)。でも、今の仕事においては、言いたいことも一応相手には、英語で伝えることが出来るようになりました。さすがに、大きな金額が動くような重要なこと等は、念のため通訳を入れています。

大人でも2ヶ月みっちりやれば、英語が話せるようになる!
武田さんの例は、これから英語を学ぶ大人にとっては大きな励みになります。背水の陣で海外に出ていく日本企業にとって、最初に海外派遣される社員は相当なプレッシャーと責任を感じているはずです。


―その点では第二言語として学ぶもの同士、ネイティブ並みの英語というより、伝わる英語であることが大事だと実感しました。
インドネシア現地において、最初は日本、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、マレーシアの多国籍軍チームで仕事が始まりましたが、オーストラリア人の英語が、声も小さいし何いっているかわからん、とみんなこぼしていましたから(笑)。

海外進出されて、国内の業務で変わってきたことはありますか。


―海外・日本を結ぶテレビ会議は外国人スタッフが入ると全て英語です。写真はその様子です。日本の職場で働いていても、英語は話せた方が都合いいというようになってきています。

研修をスタートされる前には考えられなかったような仕事内容の変化ですね。
今後は阪急阪神不動産でどういう海外展開をされる予定ですか。


―エンデラン研修からインドネシアへ派遣されもうすぐ3年がすぎます。当社としては、2015年のベトナムの住宅分譲への出資を皮切りに、インドネシア他ASEAN地域への進出も、積極的に行っております。私自身も、これからはインドネシアだけでなくA S E A N諸国にも仕事を拡大していきたいと考えています。
また、当社社員の語学力向上の為に、機会があれば、エンデランでの海外研修も継続して行っていきたいと考えています。

当時は大学にも会社のパンフレットを持っていき、いつ会社のことを聞かれてもスタンバイ、の状態でご自身の仕事への熱意には感心させられました。休日も現地財閥が開発するコンドミニアムのモデルルームを見に行ったり、観光も楽しまれていました。社会人の英語研修は、受験勉強とはまた違う、生きた勉強そのものですね。

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